
モノづくりの現場で重宝されるフッ素コーティングの特徴と効果
製品や部品をコーティングする素材としてフッ素樹脂を使う加工方法をフッ素コーティングと言います。他でもないフッ素樹脂を使うことで、他の加…
MORE私たちの身の回りにあるゴムやプラスチックなどの工業製品は、いろんな形のものがありますが、これらを加工、形成する時、材料の塊から一つ一つ切り出していては時間も労力もかかりすぎて、コストが高くなります。そこで、金属性の金型を使います。この金型にゴムやプラスチックなどの材料を流し込み、固まったらとりはずす、という具合です。これで全く同じ形の製品が一度に大量生産できます。しかし、これだけでは完璧ではないのです。流し込んだ材料が、金型から取れなかったり、十分に材料が入り込まず一部が欠けていたり、取り出すときに壊れてしまったりするのです。そこで、金型に塗布する離型剤が必要になります。離型剤が金型表面全体を薄く覆って、ゴムやプラスチックが直接くっつかないようになっているのです。そこで最も活躍する離型剤が、フッ素コーティング剤です。フッ素は強い力で隣の原子と結合し、ほかのどんなものが近づいてもこの結合は取れません。つまり、ゴム、プラスチック、金型、いずれともくっつかず、これらを綺麗に分離することができるのです。しかも取れた後も素材の表面に残り、様々な外因物から製品を守って、耐久性を向上させてくれるのです。
製品が汚れたり壊れたりするのを未然に防ぐための方法の一つに、コーティングという方法があります。中でも、フッ素樹脂の被膜で製品を覆うフッ素コーティングは、幅広い産業において非常に数多くの製品に利用されています。
フッ素コーティング剤が利用されている製品の一つに、離型剤があります。離型剤とは、シリコン、ゴム、プラスチックなどを成形して製品を作る際、金型に塗布するのに使うものです。ゴム等の素材は、そのまま金型に流し込んだだけでは、成形後の製品を綺麗に型から剥がすことが出来ません。そうすると、剥離の過程で成形物の形が変形したり破損したりして、製品として市場に出せないものが出来てしまいます。離型剤は言ってみれば、型を使うお菓子作りや料理の際に、型の内側に塗る油のようなものです。素材に触れる部分のすべりを良くして、取り外しを容易にします。フッ素コーティングの持つ数々の優れた特性のうち、その名もすべり性と呼ばれるものがありますが、これと、非粘着性という特性が、離型剤としての役割を果たすのに非常に有用なのです。更に、フッ素コーティング剤を主成分とする離型剤は、撥油効果で金型に汚れが付くのを防止してくれるため、金型の洗浄などの手入れが楽なことも大切なメリットです。
離型剤は、主にコンクリートや鋳物などを方からきれいにはがすために利用されています。
コンクリートに使用する場合は、離型剤をあらかじめ型などに塗布しておくことによって成形されたコンクリートの外観上の見栄えを良くし、また、型を汚れやサビなどの腐食を保護する役割も果たしています。鋳物も使用方法はコンクリートとほぼ同様で、成形された金属の表面に被膜が張られ状態変化から守ってくれますが、金属によっては焼き付きが発生し逆に型から剥がしにくくなることもありますので注意が必要です。
離型剤の種類は主に、シリコン系、ワックス系、フッ素系の三種類に分かれていて、それぞれ性質が違うため材料によって使い分けが必要です。
この三種類の中は、型と成形物の両方にフッ素コーティングを施す効果があるフッ素系の離型剤が優れているとされています。
フッ素系の離型剤はフッ素の『くっつきにくい』性質を用いていて、シリコン系やワックス系に比べて非常に薄い皮膜の層で効果を発揮します。
しかしフッ素系の離型剤は潤滑性に欠けるという欠点があるため、フッ素系とシリコン系を混合した両方の利点を持つ離型剤がメーカーから販売されるなど注目を集めています。
製品や部品をコーティングする素材としてフッ素樹脂を使う加工方法をフッ素コーティングと言います。他でもないフッ素樹脂を使うことで、他の加…
MORE金型で求められるのは、樹脂材料が貼り付かないこと、コーティング層が熱に強いこと、さらには撥水性と防錆性に優れ金型を保護してくれるといっ…
MORE日用品の中には、フッ素コーティング仕様の製品が沢山あります。革靴を好んで履く方であれば、防湿撥水仕様の製品を購入して、お手入れのために…
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